文化活動 その2
2008年02月07日
第2弾はArt on Ice.
おらが街にトリノオリンピック金メダリストの荒川静香選手がやってきた。
フィギュアスケートは競技でしか観たことはない。
初アイスショーがチューリッヒである。
会場はHallenstadion Zurich.
20時開演間際に着くと、もう席は埋め尽くされ、観客には熱気がみなぎり湯気さえ見えるようだ。
「スイス人のわくわく感って初めて見るかも」
ホカロンを体中に貼ってきた我が一行は周囲にあてられ汗ばんできた。
最初に地元のスポーツキャスターらしい男女2人の司会が登場。
スイスジャーマントークは全く理解できず、始まりが待ち遠しい。
会場は大笑いで盛り上がる。
まずはリンクにピアノが置かれ、スケスケの衣装を着たピアニストの調べに乗せて、
ヨーロッパ選手権2位のサラ・マイヤーの登場。
その後リンク横に作られたステージに呼び込まれたのは、
キム・ワイルド。懐かしい曲で嬉しくなるが、オーロラビジョンに映る歌いっぷりは
上沼恵美子に見えて仕方がない。
さっきのスケスケピアニストも急に滑り出して驚く。
あのスケスケは伊達じゃなかったのだ。
オペラ歌手に舞台を譲り、プッチーニ生唄で”荒川静香選手”の演技。
繊細で、切れのある滑りは格の違いを見せつけていた。
イナバウワー健在。
「どうよ、うちの金メダリスト」と胸を張る我が一行。
手前の残像が荒川選手
その後、ダンスあり、シルクドソレイユばりの曲芸あり、新体操の輪とスケートのコラボレーションありと、演出てんこもりである。
休憩をはさんでローナン・キーティングの懐かしソングミニコンサート。
彼の歌に乗せて再び荒川選手も登場。
しかし締めはやっぱりステファン・ランビエール。
スピンしまくりで溶けてしまいそうだ。
隣の老夫婦の親戚かと思うくらい大興奮。みんな足をばたつかせて大喝采。
リンクにはたくさんの花やぬいぐるみが投げ込まれる。
「ランビエールったら、老若男女もう、鷲掴みだわ。」
終演は23時。
席を立つと、来年の公演の申し込みはがきがはさんであった。
それを大事に持ち帰る微笑ましい隣の老夫婦。
第2弾、んー満腹なり。