秋のスイスにVIP来訪 1
2007年11月05日
日本から3人のVIPを迎え、初めてスイスの山を目指すことにする。
スイス国内より、周辺ヨーロッパ諸国に出かけがちな我が家にとって、
3000m超え処女旅行。
これでスイス在住にもやっと箔がつくというもの。
夏山のトレッキング、冬山のスキーを楽しむハイシーズンの端境期、
スイスの名だたる山々はただいまオフシーズンなのである。
行先は「ツェルマット」 この街を拠点にすると
マッターホルン(4478m)モンテ・ローザ(4634m)リスカム(4527m)などの山々が
一望できるらしい。
チューリッヒ駅からベルンを経由し、ブリークで乗り換えること4時間半。
「ツェルマット」に到着。遅めのランチは食べられそうだ。
まずは友人から勧められた、駅からほど近いホテルに向ったのだが、
着いてみると、名前が入っていないという。
「うちの母が電話を取ったんだわ。今日はもういっぱいで、小さな部屋しかないのよ」
「そんな・・・2日前も確認の電話したんですよ。」
家族経営らしいそのホテルの女性オーナーは母親らしいおばあちゃんを叱り飛ばしている様子。
その叱りようにも気分が悪くなって、ほかのホテルを探すことにする。
端境期だけにしまっているホテルも多いのだが、
運よくマッターホルンビューの部屋をゲット。
朝焼けも独り占め
VIP大喜びで「マッターホルンごと買いたい」と御所望されるが、
残念ながら期待に応えるすべを知らない。
夕飯をどこにしようかと迷っているところに携帯が鳴る。
「Hotel ○○です。今日はお越しにならないのですか?」
「さっき行って部屋がなかったじゃないですか?もう他のホテルに入りましたよ。」
「何か手違いがあったのでしょうか?とにかく、今日はいらっしゃらないのですね。
了解しました。」
むむむ・・・。さっきの女性オーナーよりずっと感じのいい声色。
しかしこの人と話した記憶がある。
家に帰って同じ名前のホテルが2つあったことが判明。
しかもHPで外観はそっくり。
そうなの・・悪いのはあのおばあちゃんじゃない、私の勘違いです。
しかしお詫びを伝えるすべもなし。いやすべはあるのか?