惜別の日

2007年10月09日

鹿児島から東京に戻った間、野球場に行った。
青空の下、横浜スタジアムのデーゲームは気持ちがいい。
わずらわしいフェンスが目の前に立ちはだかることなく
選手もゲームも近くに感じ、ボールがミットに収まる音まで聞こえてくる気がした。
打球を追ってファールボールにどきどきするなんて、何年ぶりだろう。

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三塁側に陣取った私たちも悪かったのだが
アウエーのベンチは私たちの席の真下。
この日、お目当ての選手は一目も見ることができなかった。


そして今日から、お目当ての選手はもう見られなくなってしまう。

そんなことは、ずっと先のことのように思っていた。

「また会いましょう」と言っていたらしいが、
死に物狂いで打ったり、走ったり、投げたりする姿にはもう会えない。

野球場やテレビの前で一緒になって熱くなった瞬間を、
私たちはどれだけ忘れずにいられるだろうか。

今はぼんやりさみしいが、本当に寂しいのは、彼が来年そこにいない時だ。