追いかけて 夏 ⑤ エズ
2008年09月11日
「鷲の巣村」という山あいの村の中でもやっぱりエズは外せないらしい。
哲学者ニーチェも度々訪れたという。
ヴァロリスから欲張って、そのエズで電車を下りることにした。
小さな駅の山側の出口を出ると小さなカフエが一つだけ。
魅惑の村はどこ?
向いにツーリスト小屋を見つけ、村への行き方を尋ねる。
「バスで20分、あっ次は最終だわ。それもあと50分待ちますよ。」
「そしてそのバスが折り返すのが、下りの最終。」
ねーさんいい笑顔で答えてくれるじゃないか。
「タクシー呼んでもらえますよね。」
「今日はモナコでサッカーに試合があるから、タクシーはつかまらない。
歩いて下ると45分かな。」
って麓から頂上の村は見えないんですけど。
行ったらなんとかなるはず。
根気よくバスを待ち、村の入口で下ろされる。
観光客でいっぱい・・・との情報だったのに、
この時刻は誰ともすれ違わない。
もはや泊まり客だけなのかも。
迷路のような石造りはどこもフォトジェニック。
たどり着いたホテルは17世紀にたてられた古城を改装したもの。
20年ほど前までは元スウェーデン皇太子の別荘だったらしい。
レセプションに飛び込み、15分後の予約を乞う。
疲れ果てて涙目だったのが功を奏し、テラスでのアペロを案内してくれた。
1杯20€。驚。
この席は予約必須。
ここから見るコートダジュールの眺望なら誰でも落とせる・・・。
って独りで行った私が言うのは説得力ないか。