干物デビュー

2008年07月27日

スイスに来てからすっかり肉食になっていたのだが、
魚食いの家庭で育ったので、たまに猛烈に恋しくなってしまう。
鮨屋のカウンターの夢を何度見たことか・・・。

スイスは陸に囲まれた国なので海ものはジュネーブの検疫を通ってから
我がチューリッヒにやってくる。

だからピチピチは無理です。
スーパーの魚コーナーは曜日を選ばないと
充血しきったタイやいつ裸にされたか不明の白身、どす黒いマグロが氷の上に並んでいたりする。

友人と美味しい魚屋さん話になり、彼女は車で評判のその店に行っているという。
築地ツアーみたいだ。
彼女は立派なアジに出会って”干物”にしたらしい。

そのことがもう頭から離れなくなっていた頃、
いつも行く市場で、なんとも新鮮そうな尾頭付きを発見。
「なんだろ?この魚?細いすずきみたいだけど。」

一匹850円。
家に戻って辞書で調べたら私の苦手な淡水魚。
開いた見たら独特のにおいが鼻を突く。
もう捨ててしまい気持ちになるが、奮い立たせて塩水につけ20分。

ざるに皮を下にしてのせ、天日干し。
家の裏においてみるが、以前そこで野ねずみと遭遇したを思い出し、
心配で10分ごとに様子を見に行く。
スイスのねずみが魚を食べるのか知らないけど・・・。

水分が出てくるのでちょっと拭いてみたりする。
この時点でもう過保護。

5度目の巡回の際、恐ろしいほどの数の蠅がたかっているのを目にしてしまい、
またしても捨ててしまいたくなるが、もう可愛くなってきてるので諦められない。

家の中でネットの袋を見つけ出してざるごと入れて再び干す。
魚には触れられなくなったのにまだ蠅はネットにたかる。
祖母の家にあった蠅とり紙が欲しい。
小田原の店先でも蠅が集まってるのて気にしないことにする。

巡回を30分ごとにして、半日。

FF%20zurich%20042.jpg愛娘、いや愛干物誕生

今度はわが子可愛さでもったいなくなったが、冷凍しては意味がないので
おそるおそる焼いてみました・・・・。

うっつ、うまいどー。

以前作ったみそも今、食べどき。
おばあチャン道、極めます。