ふちがみとふなと 1
2007年06月11日
去年の夏、友人に誘われて行ったチューリッヒのライブハウスで
私はやられた。
ふちがみとふなと。
ふちがみさんのちょっと搾り出すような、伸びのあるヴォーカルは声フェチの私の心を奪い、
ふなとさんのコントラバスの音色は、たった一つの弦楽器でも
こんなに広い音の空間を作り出せることを教えてくれた。
なんといっても二人の織り成す楽曲は一度聴いたら忘れられない。
「はまる」ってこんなことなんだと不惑の歳、実感する。
そんな2人が今年もスイスにやってきた。
今回のライヴはもう一人加わり、
チューリッヒのイケメンミュージシャン”クリスチャン・ウェーバー”とのセッションだ。
ライブの場所はメタル工場。
入り口には我等DOKIDOKI娘たちの焼きそばと
チューリッヒの音楽業界通のヨランダさんが出店するソーセージ屋さんが
並び、まずは嗅覚を刺激し、集客をめざす。
DOKIDOKI隊は準備段階で大量の野菜を刻む。
玉ねぎでみな涙腺をやられる中、平然として刻み続ける私。
新たな才能を発見され、玉ねぎ隊長に任命をされる。
10キロの玉ねぎを切ったのは初めてだし、これからもないはず。
焼きそば用の鉄板は、メタル工場のワルターさんの手作り。
ソースがこぼれないように縁が内側に曲げてある心細やかな作品。
観客達は食欲も満たし、中のBARでほろ酔いになって、
ライヴに向かう。
むき出しの機械が囲むステージはかっこよすぎだ。
ふちがみさんのゆれに合わせてみんなゆれる。
MCもひとつひとつかみ締めるように話してくれるので、
みんなの心に染み入る。
クリスチャンとふなとさんのコントラバス対決も痺れ大盛り上がり。
酔っ払いがパトカーで運ばれていたが、みんなにとっては小さな出来事。
200人の観客達は大満足で一夜を過ごした。
そしてみんな言葉を理解できなくても、
2,3日はぐるぐるぐるぐる頭の中でふちがみとふなとが回っていたはず。
ライヴ後、ふちがみとふなとはもちろん、クリスチャンのCDもかなり売れていたよう。
久しぶりに発見したイケメンスイス人にニッポン女子親衛隊結成ナリ。
ふちがみとふなとHP
http://www.asahi-net.or.jp/~cp3j-fcgm/