行進
2007年02月16日
「日本に戻って、どこか面白いところ行った?」と聞かれ
「それがすごいの。日本の最北端の動物園に行ったらペンギンの散歩が見られたんだよー」
と自慢したら、
「そんなのZurich Zooでもやってるよ。」
とあっさり言われた。うそ?!
Zoo行きのトラムは土曜日でも混んでいた。
入場料は22フラン。2200円って・・・旭山動物園は580円だったはず。
受付のおばさんに、「ほんっとに期待していいんだな」と眼を思わずとばしてしまう。
エントランスを抜けると、目の前にペンギンのポスターに→がつけてあった。
「やっぱりメインイベントだねー。」
人だかりの方へ向かってみると、すでに散歩待ちのキングペンギンたちが整列している。
開始が1時半まで30分あるもあるというのにもはや場所取りか?
さすが、気のはやいスイス人。
他の動物を見てくることにする。
私は”バカ顔”の動物に目がない。”バカ顔”ってのも独断であるのだが、
早速ツボに入った動物を発見。いつも目を細めてにおいをかいでいるような表情のカピバラ。
カピバラは南アメリカの海岸や湖岸に生息する哺乳類で最も種類の多いげっ歯目のなかの最大の種類の動物。
体長は1mくらいで硬そうな毛で全身覆われている。
ずっと見ていたい衝動に駆られるが、おっと、もう30分、
ペンギンコーナーに戻った。
すでに通りを人々が挟み、長い花道が出来上がっていた。
首と胸にオレンジ色の部分があるのが特徴のキングペンギン。
係員が前後について散歩が始まった。
旭山動物園では雪上でないと足を痛めるという話だったが、
スイスのペンギンはアスファルトも歩くよ、健脚ペンギン。
「おーやっぱりかわいいね。ヨチヨチだよ。」
直後に同じくらいの背丈の3歳くらいの子供たちもぞろぞろ付いていく。
なんだか追い立てられているようなペンギンたちの背中の丸さが気の毒になる。
散歩ならぬ行進。
ペンギンたちの横を通って先回りしようとすると
係員にすごい勢いで注意される。
回り道して折り返し地点まで走ったがすでに遅し。意外に歩みが速くまたもや後姿。
すぐに引き返すとゴール間際真横に陣取ることが出来た。
復路はどこか疲れを感じる。
柵に入ると皆、肩で息をしているように見えた。
気温が10℃以下ででないと散歩の許可は出ないらしい。
今年はゴアもびっくりの暖冬なので、散歩が中止になる日も多かったとか。
この日はかろうじて8℃。
雪のないアスファルトの行進は彼らにとっての30分は楽しみか苦行か?
一押しの”バカ顔”。
吊り下げられた鉄の筒に夢中の象。
鼻でずっとつついてたら穴からポロリ。
よく見ると中にりんごが入っていた。
「うっっ賢いなおぬし」


