2007年もよろしくお願いいたします。

2007年01月19日

明けましてから、随分たちましたが、今年も頑張ります。
12月から一ヶ月も日本に戻っている間、更新することなく過ごしてしまいました。
HPを見ていただいてる希少な方々から、
「ねえそれで結局見たの?最後の晩餐?」とありがたいお言葉を頂戴しましたので、
年頭ながら繰越ネタいきます!


ダヴィンチが英知の限りを尽くして描きこんだ絵画と言われる最後の晩餐。
絵の中に驚愕の事実が・・・。
キリスト教の根幹を揺るがし、ヨーロッパの歴史を塗り替える。

あっこれはダヴィンチ・コードの背表紙裏のパクリです。

VIPはキリストの左横に座る弟子ヨハネにのど仏があるかどうか
つまり女性か、否かを確かめる意気込み。
さて張り切った一行は10時には教会に到着。チケットを購入すると売店へ。
日本語のガイドをゲットし、にわか予習をすることに・・・。
色々グッズが売っていても、全部“最後の晩餐”の絵柄。
本物を見る前に、思わず絵葉書を買ってしまう。

いよいよ待合室に案内される。
予約しておいた日本語ガイドのイヤフォンはまるでテレビのリモコンのよう。
VIPと私は待ちきれずこのリモコンを電話のごとく耳にあてガイドを聞き始める。

オルセー美術館に行った時も思ったが、
あの音声ガイドは何故冷たい機械的な感じの物言いなのだろう。
もっと興味をそそるような、盛り上げるような説明ができないものか?
ちょっと日本語が硬くて妙だし。
どこかそんな音声ガイドのナレーター探してる方、私、大坪千夏がやります!!

「キリストの左に座る弟子、ヨハネに注目してください・・・。」
さて、気が早かった私たちは待合室でこの説明を聞きそうになり、
慌てて一時停止。
やっと部屋に通される。
食堂と呼ばれるその部屋はちょうど小学校の講堂くらいの広さだ。
その正面に“最後の晩餐”はあった。

鑑賞時間は制限され、たった15分と思うと無言で壁画と対峙。
弟子の一人一人細部にわたって見た。
壁画は噂にたがわずかなり傷んでいたけれど、
空間に浮き立つ晩餐は胸を打つ迫力を感じる。
計算された構図はすっきりと目に焼きつくものだと理解できた。
ダヴィンチは科学者なのだ。
後世あらゆる角度から研究されてしまうのだが、
彼自身は構図に隠された秘密や知恵や冒険をひた隠ししたらしい。

向かいには「十字架上のキリスト」も描かれていたが、30秒で終了。
「時間ですよー。さあ出て出て!!」
あっ懸案の“のど仏”は・・・。
15分間こんなにずっと同じ絵を見たことが、かつてあったのか、私は?
術中にはまった感。

晩餐ツアーということで、車で2時間ほど南下した港町ジェノバに移動する。
三浦カズ選手もかつてここでプレーした。
“ちょい悪”っていうより、“かなり悪”おじの姿をたくさん目にする。

サン・ロレンツォ教会
洗礼者ヨハネの遺骨が祀ってあり、
最後の晩餐で使われたと言われる聖杯が納められているらしい・・・。
案内されると鮮やかな緑色の大ぶりグラスが飾られていた。

DSCN2185.jpg
一世一代の告白のあとの乾杯にしてはめでた過ぎる佇まい。しかも金縁。
どうなの?ダヴィンチ。
アレハホンモノデスカ?


ジェノバおすすめレストラン。ジェノベーゼ絶品。

DSCN2192.jpgスタッフの意気のよさや、
地元の人のにぎわいかたも心地よかった。

Antica Osteria di Vico Palla
Vico Palla 15/r
Tel 010 2466575


パルマのレストラン

DSCN2200.jpg壁には中田ヒデさんの記事が・・・。
世界2周旅の途中でもなつかしの土地に寄っているのだろうか?

やっぱり生ハム頂きました。

DSCN2201.jpg

Trattoria del Tribunale
Vicolo Politi 5
Tel 0521 285527


さてこのツアーの結末にはオチがあった。
最後に寄ったモデナで小一時間お茶している間に、
車の助手席の窓ガラスが割られてしまった。
泥棒も急いでいたのか、車中に忘れていた携帯電話だけ盗んでいったのだが、
窓ガラスは粉々。
イタリアでの盗人経験も2度目の私たちはもうこのくらいでは驚きません。
しかし・・・・・。
「この寒空のなか、モデナからチューリッヒまで6時間VIPを吹きさらすわけには・・・。」

そこに!!救う神イタリアにも在り。元警官のおじ様が気の毒に感じてくださり、
助手席の窓枠になにやら強力なラッピングを施して、見事雨風を防ぐことができたのだ。
深夜無事生還。VIPおつかれさまでした!!
2日後、携帯を新たにすると、アラビアらしき人から電話が。
さすがイタリア盗人、仕事が速かったな。どうか莫大な請求書が来ませんように。

今年も楽しくやります。どうかよろしく。