言い訳 2 VIP編 

2006年11月24日

スイスに戻ってすぐに、2週間の予定でVIPが来訪。
以前の旅行でスイスの山々は堪能したらしいし、
今の時期でも標高の高いところはかなり寒いので、近隣の国にご案内することにする。

滞在最初の週末は、ドイツとの国境に接するフランスのアルザスに向かうことに決定。
チューリッヒから車で2時間半。バーゼル経由で北上した頃、お昼時も過ぎ、
車中の“腹ぺこランプ”が点灯し始める。やばいぞ、空腹は“いさかいのもと”。
「次の街で高速降りまーす」

コルマールは奇跡的に戦禍を逃れ、ルネッサンス時代の建物が今も健在している街だ。
建ち並ぶ木組みの家はまるで絵本のよう。
ランチの先はJY‘S。室内はリビングのような暖かな雰囲気。
暖炉の前のふかふかソファの席に案内される。
アルザス料理というとシュークルート(酸っぱいキャベツ)や
ベックオフ(肉や野菜を煮込んでオーブンで焼いたもの)などの素朴なものを思い浮かべるけれど、こちらのシェフはNYで修行してきたとあって変化球ものが出てきた。
DSCN2107.jpgいわしのマリネもブリキ缶に入ってあるし、クリームスープも蓋つき容器に注がれています。
そしてプレートは流行りの石盤。

DSCN2108.jpg豚のローストには甘辛アジアンテイストのたれがカップリングされていました。
(肉の火の入り方は絶妙。しかし、これはいい塩で食べたほうが私好み。)

DSCN2110.jpgコーヒーとおもに運ばれてきたプチフール。
助けて!私の別腹はどこ?

アルザスワインもすっきりとした口当たりで料理にマッチ。
(ゲヴェルツトラミネール好き)
暇そうなサービス係の女性が壁にもたれてしまいがちなことを除けば
お勧めなレストランだ。
JY‘S
17 rue de la Poissonnerie 68000 Colmar
Tel 03 89 21 53 60
www.jean-yves-schillinger.com

おなかも満たされたので、さらに北上し、ストラスブールヘ。
もうこの街に来るのは3度目なのに、またしてもお目当てパン屋さんのBoulangerie Valsは閉店時間となっていた。ここはクグロフレシピの2000年チャンピオン。
んー無念。
(行ってないので詳細は教えません。狭い心。)

しかし、チューリッヒで通っている料理の先生お勧めのお菓子屋さん、
Theirry Mulhauptは18時30分まで開いていた。
意外にこじんまりしている店内。
パテシェは「ダロワイヨ」などで修行を積んだ方らしい。ってスィーツはよくわからないけど。
自慢のケーキはほとんど売り切れていたので、朝食用の甘い系のパンを購入。
Thierry Mulhaupt
18 rue du Vieux Marché aux Poissons 67000 Strasbourg
Tel 03 88 23 15 02
www.mulhaupt.tr

12世紀に立てられたという美しいストラスブール大聖堂
教会の外観だってこんなに素敵な色使い。

DSCN2116.jpg

ステンドグラスフェチも大満足。外に出るともう真っ暗・・・やだ、冬だわ。
「まだおなかいっぱいですよね。さすがに・・・。
悔しいところですが、家に帰ってお茶漬けでもさらーっといきますか。」

美食地帯アルザスよ、さようなら。VIPの賛同得て、チューリッヒへと帰路を急ぐ。
次週はミラノ、最後の晩餐ツアー。VIP編つづく。