パリのスキンケアはファーマシーで探す

2006年09月10日

パリ在住の友人、フリーの編集者Junkoさんに「最近のパリのことを教えて!」と送ったら、
こんなメールが届いた。

パリで一番多いのはパン屋とカフェ。で次にくるのは薬局ではないだろうか? 
私の住んでいる地区でも家から5分の範囲でざっと5,6軒はある。
さてこのファーマシー、店内の棚のかなりの面積を占めているのがスキンケアの類。
薬局だけあって基本的に低刺激であることが特徴。
おなじみのアヴェンヌやロックをはじめ、
赤ちゃんにも処方される低刺激のスキンケアブランドがずらり。

例えばアヴェンヌだけでも日本でいう医薬部外品にあたる製品がたくさんあって、
医者からアヴェンヌが処方されたりすることもある。
実際3カ月のうちの子供に湿疹が出たときも
アヴェンヌの「アンチバクテリア」というクリームが処方され、
あっという間に顔がきれいになったものだ。私も春先、いつも肌の調子が悪くなり、
どんな化粧品も受け付けない時期があるのだが、
試しにこれを使ってみたところ、肌がニュートラルに戻った。
スキンケアと薬はフランスではかなり密着した関係にあるのだ。

またこの時期はヴァカンスに向けて高SPFのサンケアも続々登場する。
全身に何度も塗るものだからこれはやはり低刺激のほうが安心だ。
肌の露出度が高くなるこの季節はまた、セルライト系のボデイジェルやスクラブ
もいつもに増してウインドウを賑わす。私がリピートしているロックのジェルは
度々品質改良されていて、たしかに手応えは良くなっているように思う。

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水着で気になるヒップまわりのザラつきはこれでほとんど解消される。
あとは日本で撤退してしまったコーダリー(ボルドーのワインに使用するぶどうの不要となった種などを利用したスキンケアシリーズ)もフランスでは人気が高く、新製品もコンスタントに出ている。
私のお気に入りのぶどうの種でできたスクラブもバリエーションが増えて嬉しいかぎり。

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ほかにもアロマ系のものや乾燥肌に欠かせないボデイオイルなど、
薬を買いに行くついでについついあれこれ買い物してしまう今日この頃。
フランス女は肌が綺麗、といわれるが、このスキンケアの充実度を見るだびに、
美は一日にしてならず、と思わせるのであった。

パリのファマシーのすばらしい品揃えにはいつも驚かされる。
フランスコスメには定価はないらしく、値付けは全部お店次第。
つまり混んでるお店は安いという証拠なのだ。
私もJyunkoさんと同じく、コーダリーのアンチエイジングシリーズ(歳に逆らう化粧品シリーズ・写真下)
とボディスクラブ「カベルネ」(写真上)を愛用中。スクラブの瓶はまるで”フォアグラ”。

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ぶどうは飲んでも食べても塗っても幸せにしてくれる。
CAUDALIE paris www.caudalie.com

スイスでは自然派コスメはファーマシーかビオショップ(無農薬モノが置いてあるお店)に置いてある。
日本のどこかの高級エステでスイスのアンチエイジングコスメを使っているところがあるらしいが、
私の友人で知っている人はいなかった。いつものことだが、
やっぱり細かい情報は日本が世界一。