結婚式に呼ばれました。またトスカーナ。

2006年09月23日

近くに住む友人から結婚式の招待状が届いた。
「えっつ?トスカーナで結婚式?」
新郎はパリ出身のフランス人、新婦はトリノ出身のイタリア人。
「どこで挙げるかもめてさー。トスカーナだといい時期だし、みんな行きたいでしょ?」
ってことでチューリッヒの友人一同、車で行くことになった。そう、7時間もかけて。

ところでお祝いってお金を包むものなのか?
「こっちはみんな欲しいものリストにするんだよ。アレッシイの食器だとか、
バーミックスのミキサーだとかすごく具体的に。○○デパートとか指定もしてくるよ。
新婚旅行の援助っていうのもあるね。招待状に振込用紙が入ってたりするもん。」
と日本人の友人談。
幸い、振込用紙は同封されていなかった。リストはほんとに来たけど。

披露宴パーティ当日。18時開始。
場所はフイレンツェとシエナの間くらいにあるScorgianoという小さな村の古城跡。
道にも迷って遅刻気味に到着すると、城の庭には大勢のドレスアップした老若男女。

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「今日のゲストって何人くらいなのかな?」
「300人って言ってたよ。」 「うひゃ、300??」「そう一族全員呼んだらしいよ。」
主役の2人はゲストの間を縫うように丁寧に挨拶をし、ハグをし、握手をし、人を紹介しあってとても忙しそうだ。目線も宙に浮いてるみたい。お祝いの言葉より、つい今日の日をねぎらいたくなってしまう。

シャンパン片手に立ち話の時間がおよそ3時間。ハイヒールで砂利の上に立つのも限界の頃、
ようやく着席のご案内が来た。トスカーナ料理がずらりと並び、ワインはさすがキャンティの地元とあって、白、赤と2つのワイン樽からピッチャーにガンガン注げるスタイル。
年配のご老人もみんな本当にガンガン飲んでいて驚く。
ケーキもゆうに300人が食べられるほどの大きさ。

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「仕切りはどうした!もうそろそろ何か、催しはないのか」と思っていたら、
新婦の友人たちがにわかステージに整列し、「てんとうむしのサンバ・イタリア版」の
(おそらく)替え歌を歌いだした。しかし、ひどい音痴で聞けたもんじゃない!!
観客大爆笑の中、新婦一人は涙を流す素敵な光景。
続いて新郎の幼い頃の写真スライド。ナビゲーターは実の姉だ。
身内にこれをやられたら私だったら恥ずかしくて泣きたいところ・・・新郎も顔から火が出ていた。同情

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お次はダンス。一気に盆踊り会場と化す。
私はいうと、リズム感のない軟体動物的ラテン人を発見し、調子に乗ってレモンチェッロを何杯もあおりながらの参加だったため、途中脱落。
リタイヤ時刻午前2時。パーティは4時まで続いたそう・・・って10時間ってこと?!